今回は人気のVPNサービスNord VPNについて解説していきます。
NordVPNとは?
設立国 | パナマ |
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設立年 | 2008年 |
キルスイッチ | 有 |
ログポリシー | ノーログポリシー有 |
利用可能な最大端末数 | 6台 |
返金ポリシー | 30日間 |
NordVPNは世界60カ国5,492台のサーバーで巨大なネットワークを構築し、高速で軍事レベルの暗号化を備え、世界中で1400万人もの利用者がいるVPNサービスです。
NordVPNはノーログVPNというログを保存しないVPNとして知られ非常に匿名性が高いです。。
WindowsやMac、iPhone、Android向けの専用アプリがあるため、初めてVPNを使う方にもわかりやすいです。
そのほかにはGoogle ChromeやMicrosoft Edgexのブラウザ拡張機能も利用できるので、VPNアプリをインストールしたり起動させることなくブラウザだけでVPNができます。
サポート体制は手厚く、問題が発生した際は24時間365日いつでもライブチャットでカスタマーサポートを受られるので安心です。
価格
NordVPNのプランと価格
NordVPNには期間別に1か月、1年、2年の3つのプランがあります。また、VPN利用ができるスタンダードプラン以外にも、パスワード管理アプリが利用できるプラスプランや、パスワード管理アプリ+暗号化されたクラウドが利用できるコンプリートプランもあります。
プラン | 支払い料金 | 月あたりの利用料金 |
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1ヶ月プラン | 1760円 | 1760円 |
1年プラン | 9300円 | 620円 |
2年プラン | 14580円 | 540円 |
NordVPNのプランと価格
(スタンダードプランの価格です。プラスプランはスタンダードプランに月額+150円、コンプリートプランはスタンダードプランに月額+340円です。価格は時期により変動する場合がございます。正確な価格は公式サイトをご確認ください。)
利用期間が長いプランほど価格が安くなります。長期利用を検討している方であれば2年プランを選択すると月額料金を低く抑えることができるのでおすすめです。また、学割制度があり、学生さんは15パーセント割引で購入できお得です。
また、コンプリートプランに加入すると1TBの暗号化クラウドとパスワード管理アプリが利用できます。
プランは初期設定では自動更新となっておりますが、自動更新を解除することもできます。
支払い方法
NordVPNは多様な支払い方法に対応しております。
対応している支払い方法
- クレジットカード(VISA/MasterCard/Amex/Discover)
- Amazon Pay
- PayPal
- Alipay
- UnionPay
- Apple Pay/Google Pay
- 仮想通貨(Bitcoin、Ethereum、ripple)
仮想通貨にも対応しているので匿名性を保ったままVPNを購入することができます。
また、PayPal決済にも対応しているので、返金対応などの時に安心です。
NordVPNは30日間の返金保証に対応!実質的に無料で30日間利用できる
NordVPNには、契約後30日以内であれば返金が可能な「30日間返金保証」があります。そのため、期待したサービスを受けられなかった場合、返金を申請することができます。実質的に30日間無料で利用できますね!
NordVPNの自動更新を解除する方法
NordVPNはデフォルトで自動更新となっており、有効期限が過ぎると自動で契約が延長されます。勝手に契約が延長されるのは嫌だという人も多いと思うので、自動更新の解除方法について説明していきます。
①NordVPNのアカウントにログイン
②画面左の「請求」をクリック。
③「サブスクリプション」→「管理する」の順にクリック。
③「自動更新をキャンセルする」をクリックすれば自動更新がキャンセルされます。
NordVPNのVPNアプリ
NordVPNはWindowsとMac、iPhoneとAndroid向けに専用のGUIアプリケーションを用意しています。
操作画面はシンプルで使いやすく、ボタンひとつでVPN接続ができるので、VPN初心者の方にもおすすめです。NordVPNのアプリはVPNロケーションのリストだけでなく世界地図からVPNサーバーを選択して接続でき、直感的に使いやすく便利です。。
NordVPNが匿名性に優れている4つの理由
NordVPNは次の4つの理由で匿名性に優れています。
匿名性に優れている4つの理由
- ノーログポリシーが第三者機関により証明されている
- 暗号資産による支払いができる
- Double VPNによる匿名化機能を備えている
- NordVPNの本社がパナマある
理由1:ノーログポリシーが第三者機関により証明されている
NordVPNはノーログポリシーで運用することを宣言しており、利用者を特定できる以下のログを収集しないことをノーログポリシーに明記しています。
NordVPNが収集しないログ
- 着信および発信IPアドレス
- 接続日と接続期間
- 転送データ量
- 使用VPNサーバー
- 閲覧したウェブサイト
- ダウンロードしたファイル
- 使用ソフトウェア
これらの情報を収集したり第三者へ提供・共有されることはありません。
NordVPNのノーログポリシーは第三者機関によって実証されている
このようなノーログポリシーを宣言しているVPNはたくさんありますが、重要なのは「本当にノーログなのか?」ということです。その点、NordVPNは信頼できます。信頼できる外部機関から「ノーログだよ」とお墨付きをもらっているからです。
NordVPNは2018年以降、世界4大監査法人であるPricewaterhouseCoopers(通称:PwC)に依頼しノーログポリシーにより運営されていることを3度検証されています。これによって顧客のIPアドレスを含む接続ログ・トラフィックログを保存・共有、第三者への提供がされていないことを証明しています。
PwCによる監査レポートはNordVPN利用者に公開されているので、NordVPNを利用していれば誰でも閲覧できます。
世界4大監査法人であるPwCによりノーログポリシーが実証されているNordVPNのノーログポリシーは業界でも非常に信頼できるVPNサービスとして知られています。そのため、プライバシー保護を強く求める顧客によって魅力的であり、人気のあるVPNサービスのひとつとなっています。
理由2:暗号資産による支払いができる
NordVPNは支払い方法のひとつに暗号資産を受け付ているため、匿名性を気にする方は暗号資産での支払いをおすすめします。
なお、 暗号資産での支払いでも30日間の返金保証は受けられます!!
理由3:Double VPNが使える
NordVPNはDouble VPNという匿名化機能を備えています。
この匿名化機能を使うと、通常であれば1台のVPNサーバーを経由してインターネットへ接続するところを2台のVPNサーバーを経由してインターネットへ接続するため匿名性が格段に向上します。
匿名性を間接的に暴く方法として、ログの照合というものがあります。例えば、匿名VPNを利用してcyber-bu.comにアクセスしたとします。cyber-bu.comへのアクセスログとISP(NTTやNUROなどの通信事業者)のログを比較することで、VPN経由でcyber-bu.comにアクセスしたことが推測されます。この方法の利点は、VPNサーバーの接続履歴を必要としないことです。
cyber-bu.comのアクセスログに残るIP | VPNサーバーA |
あなたのプロバイダーのログに残るIP | VPNサーバーA |
ふたつのログを突き合わせると間接的に匿名性を暴くことができてしまいます。
しかし、Doulbe VPNでは、cyber-bu.comのアクセスログには二つ目のVPNサーバーBのIPアドレスのみが残り、ISPのログには第1VPNサーバーAへの接続のみが表示されます。つまり、ログ照合による追跡方法はもはや不可能なのです。
cyber-bu.comのアクセスログに残るIP | 2つ目のVPNサーバーB |
あなたのISPのログに残るIP | 1つ目のVPNサーバーA |
ログ照合は、特定の人の行動を追跡するような状況で使用されます。普通の人であれば、Double VPNは不必要なプライバシー機能かもしれませんが、このような便利な機能が追加費用なしで利用できるのはすごいですね。
Double VPNは、簡単に利用できる。
次のスクリーンショットは、Double VPNを実際に使用しているところです。赤でハイライトされた[Double VPN]をクリックすると、自動的にDouble VPNに接続され、最初のVPNサーバーはオランダにあり、2番目のVPNサーバーはスウェーデンにあることがわかります。
このように、誰でも簡単に高度な匿名化技術を利用できるという点でNordVPNは優れています。
理由4:NordVPNの本社がパナマある
皆さんは5アイズというものを御存じでしょうか?
5アイズとはアメリカ、イギリス、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアの間で結ばれている国際的な情報共有同盟のことで、ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)や他のオンライントラッカーからユーザーのオンライン活動を監視したり、電話の盗聴によってデータを取得したりしています。2013年、米国国家安全保障局(NSA)の元職員だったエドワード・スノーデンによる国家機密のリークで、ファイブアイズが共同で数多くの秘密の監視スキームを運用し、国民の最もプライベートな瞬間を違法に監視していることが明らかになりました。
簡単に言うと、5アイズ加盟国では政府によって通信記録が監視されているということです。
また、5アイズの発展版の9アイズ、14アイズというものがありこれらの国では(5アイズ国家ほど厳重な監視ではないにしても)ある程度通信が監視されています。
- 5アイズ加盟国:アメリカ、イギリス、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア
- 9アイズ加盟国:アメリカ、イギリス、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、デンマーク、フランス、オランダ、ノルウェー
- 14アイズ加盟国:アメリカ、イギリス、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、デンマーク、フランス、オランダ、ノルウェー、ドイツ、ベルギー、イタリア、スウェーデン、スペイン
その他の有名なVPN、例えば、ExpressVPNは本社がイギリス領バージン諸島、Private Internet Accessは本社がアメリカにあり5アイズの監視の影響が無いとは言い切れません。
その点、NordVPNは5アイズ、9アイズ、14アイズいずれにも加盟しないパナマに本社があるので安心です。
5アイズについて詳しく知りたい方は、NordVPN社が記事を出しておりますのでそちらをご参照ください。
その他のNordVPNの機能
NordVPNはDouble VPN以外にも様々な便利な機能があります。
NordVPNはTOR専用VPNがある!
NordVPNには「Onion Over VPN」という接続方式があります。これは、Torネットワークを経由させることで匿名性を付加する接続方法です。
Onion Over VPN接続では、Torブラウザを使わなくてもTor経由でWebサイトにアクセスできるため、単なるVPN接続よりも匿名性が高くなります。
NordVPNはP2Pに最適化されたサーバーがありTorrentユーザーにお勧め!
高いデータ転送速度を持つVPNはいくつかありますが、P2Pに最適化されたVPNサーバーを提供しているのは数少ないです。
NordVPNはP2Pに最適化されたVPNサーバーを提供しており、Torrentによる高速かつ匿名なファイル共有を可能にしています。
TorrentのためにVPNを使用したい場合NordVPNはおすすめです。
NordVPNのデメリット
さて、ここまでNordVPNについて良い点ばかり書いてきましたのでここからはNordVPNの欠点やデメリットについても紹介していきたいと思います。
とはいえ、正直大きなデメリットらしいデメリットが無いのが正直なところ。
あえて挙げるとしたら2点です。
- アジア圏のサーバーがExpressVPNやPIAに比べれば少ない
- 5chに書き込めないことが多い
以上の2点でしょうか。
まずは、アジア圏のサーバーに関してですがNordVPNはインドやフィリピン、ラオス、カンボジアなどにはサーバーがありません。ExpressVPNやPIAはそれらの国にサーバーを設置しているので、アジア圏のサーバーの選択肢の豊富さという点では一歩劣るでしょう。
しかし、日本、韓国、香港、タイ、ベトナム、台湾、マレーシア、シンガポール、インドネシアにはサーバーがあるので特にサーバーの選択肢が少なくて困るといったようなことは起きないでしょう。
2つ目、NordVPNは5chに書き込めないことが多いです。これは5ch側がVPNからの書き込みを制限しているからです。VPNでの書き込み制限についてはExpressVPNやNordVPNなどの有名なVPNは利用者が多いため規制されやすい傾向にあり、逆にマイナーなVPNなら書き込みができやすい傾向にあります。人気VPNであるが故の代償みたいなものなのでこれは致し方無い部分があると思いますし、VPNでの書き込み規制に関しては浪人を購入することで回避できます。
競合他社との比較
ExpressVPN、PIAとの比較
NordVPNと同様に匿名性の高いVPNはExpressVPNとPIAで、こちらも第三者認証のノーロギング・ポリシーを持つVPNサービスとして非常に人気があります。
この3社にノーログポリシーの違いはありませんが、NordVPNはこの3社の中で最も人気があります。Double VPNやOnion Over VPNなどほかのVPNにはない優れた機能があるからでしょう。
また、通信速度に関しても高速通信が売りのExpressVPNと遜色ないレベルにあります。
NordVPNのメリット・デメリット
メリット
- 30日間返金保証がある
- 人気ナンバーワンで利用者が多い
- 長期プランの割引率が高い
- 高速通信で海外からの動画視聴が快適
- P2P専用サーバーでトレント利用も快適
- 高品質で安定したサーバー
- カスタマーサポートが日本語対応
- 監査法人によりノーログポリシーが証明されている
- 本社がパナマ(5アイズ国家外)にある
デメリット
- アジア圏のサーバーがExpressVPNやPIAに比べれば少ない
- 5chに書き込めないことが多い
まとめ
NordVPNはExpressVPNやPIAと並び人気のあるノーログVPNです。第三者機関からノーログ証明がされていることやDouble VPN機能の存在など、匿名性に関しては申し分のないVPNだと思います。
それでいて通信速度も速く、値段も安価(2年プランなら月540円で利用できる)のでお得です。
30日間の返金保証もあるのでまずは気軽にお試し感覚で入ってみるのもいいと思います。
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